虫歯治療等と違い、親知らずの治療は歯茎の切開を伴う「口腔外科」の分野になります。
「どこの歯科医院でもできる治療」と思われるかもしれませんが、高い専門性が必要です。
知識と経験が豊富な医師が手がけることで、治療後の経過が良好となり、トラブルも少なくなります。当院では、難しい生え方の親知らずの治療も行っていますので、お気軽にご相談ください。
患者さんには「親知らずを抜くのが怖い」という方もいらっしゃいますが、なかには抜かなくて済む場合もあります。
例えば、「真っ直ぐ生えている」「痛みがない」「歯磨きができる」場合です。
しかし、斜めに生えていたり、一部だけ歯茎から露出したりしている場合には、一般的に「抜歯」が推奨されています。
無理に抜歯を勧めることはいたしません。
まずは親知らずの状態をご説明します。
患者さんがご納得されてから治療の準備に入ります。
確率は極めて低いのですが、親知らず治療における「後遺症」のリスクはゼロではありません。
顎の神経を誤って傷つけてしまい、神経麻痺となった症例もあります。
後遺症のリスクを減らし、確実で安全な親知らず治療を行うため、当院では精密機器で治療をサポートしています。
顎には血管や神経がたくさん通っています。
親知らずを抜歯するときは、患者さん一人ひとりの顎の状態を把握し、傷つけないよう細心の注意を払わなければなりません。
しかし、レントゲンは二次元（平面）で精密さには欠けるため、当院では「CT装置」を使って撮影画像をコンピューター処理で再構成し、顎の骨や血管や神経の位置関係を三次元（立体）で把握しています。これにより、手術中に血管や神経を傷つけるリスクを最小限に抑えられます。
女性は妊娠するとホルモンバランスが変わるため、その影響から親知らずが急に痛みだすことがあります。
しかし妊娠中に親知らずを抜歯する場合、お腹の赤ちゃんを守るために、「レントゲン」「治療中の麻酔」「治療後の痛み止め」に最新の注意が必要です。
場合によっては、痛みを我慢していただき治療を先送りしなかればならないこともあります。親知らずの治療はできるだけ早めに行いましょう。
片方を抜いたらもう片方も抜くべきですか？
できるなら両方の抜歯をおすすめします。片方の状態が悪いのであれば、もう片方の親知らずも同じ状態の可能性があります。患者さんの身体的負担を考慮し、ご相談の上で抜歯を提案いたします。
親知らずで歯並びが悪くなるって本当ですか？
生え方によって歯並びに影響することもあります。しかし、すべてのケースで悪影響を及ぼすわけではありません
Qどんな親知らずでも抜歯できますか？
たいていの症例には対応できますが、「心臓病や糖尿病を持っている」「全身麻酔でなければ治療できない（恐怖心が強い）」「神経や血管を傷つけてしまうリスクが高い」などの場合は、大学病院を紹介させていただく場合もあります。あらかじめご了承ください。
当院は口腔外科に精通しており、歯ぎしり、顎関節症、口内炎、外傷、歯牙移植といった幅広いご相談も対応可能です。
お気軽にご相談ください。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。
